「銀行からの融資は審査が厳しく、時間もかかる…」「急な資金ニーズに応えてくれる、もっとスピーディーな資金調達方法はないだろうか」。多くの経営者が、一度はこのような悩みに直面します。そんな時に、心強い味方となるのが「ノンバンク系ビジネスローン」です。
ノンバンクとは、銀行とは異なり、預金業務を行わず、融資を専門とする金融機関(消費者金融、信販会社など)のことです。これらの機関が提供するビジネスローンは、銀行融高資に比べて、「審査のスピードが速い」「審査基準が柔軟」「オンラインで手続きが完結できる」といった、利便性の高いメリットを持っています。
その一方で、金利が比較的高めに設定されている傾向もありますが、そのデメリットを補って余りあるスピードと柔軟性は、緊急時やビジネスチャンスを逃したくない経営者にとって、非常に価値のある選択肢と言えるでしょう。
この記事では、大手消費者金融系から専門業者まで、多種多様なノンバンク系ビジネスローンを網羅的にご紹介します。それぞれの特徴を比較し、あなたの会社の状況や目的に最も合った、最適なパートナーを見つけてください。
ノンバンク系ビジネスローン
ノンバンク系ビジネスローンは、銀行融資の厳しい審査や時間のかかる手続きに悩む事業者にとって、迅速かつ柔軟な資金調達の選択肢となります。預金業務を行わず融資を専門とするこれらの金融機関は、独自の審査基準を持ち、申し込みから融資までのスピードを重視しているのが大きな特徴です。
銀行が企業の過去の財務状況や信用力を時間をかけて評価するのに対し、ノンバンクはより簡素化された手続きで対応します。多くの場合、オンラインでの申し込みが可能で、必要書類も少ないため、急な資金ニーズにも迅速に応えることができます。そのため、創業間もない企業や、決算内容に課題を抱える企業でも、融資を受けられる可能性があります。
ただし、これらの利便性の一方で、金利は銀行融資に比べて高めに設定される傾向があります。そのため、ノンバンク系のビジネスローンは、緊急性の高い短期的な資金需要や、銀行融資が下りるまでの「つなぎ資金」として特に有効な手段と言えるでしょう。
大手消費者金融系のビジネスローン
消費者金融として個人向けに培った審査ノウハウと、全国に広がるネットワーク(ATMなど)を活かしているのが特徴です。安心感と利便性の高さに定評があります。
AGビジネスサポート

AGビジネスサポートは、消費者金融大手「アイフル」のグループ企業であり、事業者向け融資を専門に扱っています。長年培ってきた金融ノウハウと、アイフルグループとしての信頼性が大きな特徴です。
個人事業主から中小企業の経営者まで、幅広い事業者の資金ニーズに対応。特に、銀行融資では時間がかかりすぎる、あるいは審査が厳しいと感じる経営者にとって、スピーディーで柔軟な審査を期待できる有力な選択肢となります。オンラインでの申し込みにも対応しており、来店不要で手続きを進められる利便性も高く評価されています。事業の成長を継続的に支援する姿勢を持っており、初回だけでなく追加融資の相談にも応じています。
- 金利(年率): 3.1%~18.0%
- 融資額: 最大1,000万円
- 特徴:
- 最短即日融資も可能な圧倒的なスピード感
- 赤字決算や税金滞納があっても相談可能な柔軟な審査体制
- 限度額内で繰り返し利用できるカードローンも提供
- 原則、担保・保証人不要(法人契約の場合は代表者の連帯保証が必要)
※詳しくはこちらの記事をご覧ください。

プロミス「自営者カードローン」

プロミス「自営者カードローン」は、SMBCコンシューマーファイナンス(プロミス)が提供する、個人事業主・自営業者向けのカードローンです。事業資金だけでなく、プライベートな生活費にも利用できるのが大きな特徴。「事業と生活、両方のお金が少し足りない」といった個人事業主特有のニーズに応えます。
- 金利(年率): 6.3%~17.8%
- 融資額: 最大300万円
- 特徴:
- 資金使途が事業費・生活費兼用で自由
- 全国のプロミスATMや提携ATMで手軽に借入・返済が可能
- 個人事業主に特化しているため、相談しやすい
アコム「ビジネスサポートカードローン」

アコム「ビジネスサポートカードローン」は、アコムが提供する事業者向けのカードローン。契約した極度額の範囲内であれば、必要な時に必要な金額だけをATMなどから引き出して利用できます。一度きりの融資ではなく、「いざという時のためのお守り」として、継続的に利用できる資金調達手段を確保しておきたい経営者に適しています。
- 金利(年率): 12.0%~18.0%
- 融資額: 最大300万円
- 特徴:
- 年会費無料で、契約枠を維持できる
- 全国のアコムATMや提携ATMが利用可能
- インターネットでの申し込みから契約まで対応
レイク「レイク de ビジネス」

レイク「レイク de ビジネス」は、新生フィナンシャル(レイク)が提供する事業者向けローンです。満20歳から満70歳までの個人事業主を対象としており、WEBで申し込みから契約まで完結できる利便性を持っています。
- 金利(年率): 4.5%~18.0%
- 融資額: 最大500万円
- 特徴:
- 個人事業主専用のビジネスローン
- WEB完結で手続きがスピーディー
- 担保・保証人不要
信販・クレジットカード会社系のビジネスローン
クレジットカード事業などで培った審査能力と、顧客基盤が強みです。比較的、金利が低めに設定されているサービスも見られます。
セゾンファンデックス「事業者向けローン」
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セゾンファンデックス「事業者向けローン」は、クレディセゾン(セゾンカード)のグループ会社が提供するローンです。無担保ローンだけでなく、不動産担保ローンも扱っており、より高額な資金調達ニーズにも対応できます。長年の金融事業で培った、個々の事情に合わせた柔軟な審査が期待できます。
- 金利(年率): 6.5%~17.8%(無担保ローン「個人事業主様専用カードローン」の場合)
- 融資額: 最大500万円(無担保ローン「個人事業主様専用カードローン」の場合)
- 特徴:
- 無担保ローンと不動産担保ローンの両方を提供
- 個人事業主から法人経営者まで幅広く対応
- オンラインでの申し込みが可能
オリコ「CREST for Biz(クレスト フォービズ)」

オリコ「CREST for Biz(クレスト フォービズ)」は、信販大手のオリエントコーポレーション(オリコ)が提供する、個人事業主専用のカードローンです。総量規制の例外貸付商品であり、年収による借入額の制限を気にせずに申し込めるのが特徴です。
- 金利(年率): 6.0%~18.0%
- 融資額: 最大500万円
- 特徴:
- 個人事業主に特化したカードローン
- 総量規制の例外貸付に対応
- 全国の提携ATM・CDで利用可能
独立系・専門事業者ローン
特定の金融グループに属さず、事業者向け融資を専門に展開している会社です。独自の審査基準を持ち、より柔軟な対応を期待できる場合があります。
ビジネスパートナー

ビジネスパートナーは、中小企業や個人事業主を専門とするビジネスローン会社です。対面でのコミュニケーションを重視しており、企業の将来性や経営者の熱意などを加味した、数字だけではない審査を行ってくれるのが特徴です。手形割引など、ローン以外の金融サービスも提供しています。
- 金利(年率): 5.0%~18.0%
- 融資額: 最大500万円
- 特徴:
- 経営者との対話を重視した、丁寧な個別審査
- ローンだけでなく、手形割引や不動産担保ローンなど多様なサービスを提供
- 全国に拠点があり、対面での相談が可能
アクト・ウィル

アクト・ウィルは、最大1億円までの高額融資に対応可能な、法人専門のビジネスローン会社です。運転資金から設備投資、つなぎ資金まで、多様な資金使途に対応します。低金利での提供にも力を入れています。
- 金利(年率): 4.0%~15.0%
- 融資額: 最大1億円
- 特徴:
- 法人に特化した高額融資が強み
- 来店不要で全国に対応
- 不動産担保ローンも取り扱い
オージェイ

オージェイは、最短即日の融資スピードを強みとするビジネスローンです。対面での面談を必須としており、直接担当者と話をした上で、迅速な判断を下す体制を整えています。
- 金利(年率): 10.0%~18.0%
- 融資額: 最大1億円
- 特徴:
- 対面必須でのスピーディーな審査
- 個人事業主、法人ともに対応
- 担保・保証人不要(法人は代表者保証)
通信・IT系のビジネスローン
通信キャリアとしての顧客基盤や、先進的な技術を活かした新しい形の金融サービスを提供しているのが特徴です。
ドコモ・ファイナンス「BUSINESS LOAN」

ドコモ・ファイナンス「BUSINESS LOAN」は、NTTドコモグループが提供する事業者向けローンです。大きな特徴は、繰り返し利用できる「カードローン型」と、計画的に返済を進める「完済型」という、2つのタイプから自社の状況に合わせて選べる点です。
また、資金使途が事業性資金だけでなく、プライベートな用途にも利用できるため、事業と生活の資金繰りを柔軟に考えたい個人事業主にとって、非常に利便性の高いサービスと言えます。ドコモ回線の契約がなくても申し込みが可能です。
- 金利(年率): 4.8%~17.8%
- 融資額: 最大1,000万円
- 特徴:
- 「カードローン型」と「完済型」の2種類から選択可能
- 事業費・生活費兼用で資金使途が自由
- 最短60分審査、最短即日融資に対応
- NTTドコモグループの安心感
- 担保・保証人不要
auフィナンシャルサービス「au PAY スマートローン」

auフィナンシャルサービス「au PAY スマートローン」は、KDDIグループが提供するローンサービスです。厳密には「事業専用ローン」ではなく、個人を対象としたカードローンですが、個人事業主の方であれば事業性資金に利用することも可能です。
最大の強みは、auユーザーにとっての利便性の高さです。au IDと連携することで申し込みの手間が簡略化されたり、借入金をau PAY残高に直接チャージできたりと、auの経済圏を頻繁に利用する方にとっては非常にスムーズな資金調達手段となります。審査は最短30分で完了し、即日融資にも対応しています。
- 金利(年率): 2.9%~18.0%
- 融資額: 最大100万円
- 特徴:
- au ID連携で申し込みが簡単
- 借入金をau PAY残高にチャージできる
- 審査時間は最短30分、即日融資も可能
- 個人事業主であれば事業性資金にも利用可能
ネット銀行系のビジネスローン
店舗を持たず、オンライン上でのサービス提供を主とする新しい形態の銀行です。ノンバンクのスピード感と、銀行ならではの低金利を両立させているのが特徴です。
GMOあおぞらネット銀行「あんしんワイド」

GMOあおぞらネット銀行「あんしんワイド」は、GMOインターネットグループとあおぞら銀行が共同で設立したネット銀行です。そのビジネスローン「あんしんワイド」は、なんといっても金利の低さが大きな魅力。事業用の資金調達としては非常に有利な条件となっています。
- 金利(年率): 0.9%~14.0%
- 融資額: 最大1,000万円
- 特徴:
- 業界トップクラスの低金利
- 決算書・事業計画書が不要で申し込み可能
- 契約までオンラインで完結
- 創業期や赤字決算でも申し込みOK
PayPay銀行「ビジネスローン」

PayPay銀行「ビジネスローン」は、PayPayブランドでおなじみのネット銀行です。個人事業主向けのビジネスローンに力を入れており、申し込みから契約までオンラインで完結する手軽さが魅力です。ヤフーの出店者専用など、特定のプラットフォーム利用者向けの優遇ローンも提供しています。
- 金利(年率): 1.8%~13.8%
- 融資額: 最大1,000万円
- 特徴:
- 個人事業主も利用しやすいオンライン完結型
- 担保・保証人ともに不要
- freee会計との連携など、特定のサービス利用者向け商品も提供
楽天銀行「スーパービジネスローン」

は、楽天グループが運営するネット銀行で、その高い知名度と信頼性が強みです。楽天銀行の法人口座を持っていることが申し込みの条件となりますが、手続きが簡単で、金利も比較的低めに抑えられているのが特徴です。
- 金利(年率): 3.0%~14.5%(変動金利)
- 融資額: 最大1億円
- 特徴:
- 楽天グループの安心感とブランド力
- 手続きが簡単で、金利も比較的低め
- 原則として経営者の連帯保証が必要
住信SBIネット銀行「事業性融資 dayta」

住信SBIネット銀行「事業性融資 dayta」は、SBIグループと三井住友信託銀行が共同で設立したネット銀行です。独自のデータ活用型ローン「dayta」などを提供しており、決算書や事業計画書の提出が不要な点が大きな特徴です。日々の銀行取引データなどからAIが審査を行う、新しい形の融資を推進しています。
- 金利(年率):審査結果により個別に決定
- 融資額: 最大3,000万円
- 特徴:
- 決算書・事業計画書が原則不要
- オンラインでの手続きがメインで利便性が高い
- AIを活用した独自のデータ審査モデル
まとめ:自社に最適なビジネスローンを見極めるために
ここまで、多種多様なノンバンク系・ネット銀行系のビジネスローンをご紹介してきました。それぞれに異なる強みや特徴があり、どのサービスが最適かは、あなたの会社の状況や資金調達の目的によって大きく異なります。
最後に、無数にある選択肢の中から、自社にとって最善の一手を見つけるためのポイントを整理します。
「時間」「金利」「柔軟性」の優先順位を決める
まずは、今回の資金調達で何を最も重視するのかを明確にしましょう。
- スピードを最優先する場合
「明日までに資金が必要」といった緊急時には、最短即日融資を強みとするAGビジネスサポートなどの大手消費者金融系ノンバンクが最も有力な選択肢となります 。 - 金利を最優先する場合
返済総額を少しでも抑えたいのであれば、金利が比較的低めに設定されているネット銀行系や信販・クレジットカード会社系のローンが適しています 。特にGMOあおぞらネット銀行のように、1%を切る可能性のある低金利を提示しているサービスもあります 。 - 審査の柔軟性を最優先する場合
赤字決算や税金滞納といった不安要素がある場合は、独自の審査基準を持つ独立系・専門事業者ローンや、AGビジネスサポートのように柔軟な対応を謳うノンバンクが相談の第一候補となるでしょう。
融資形式が資金の使い道に合っているか確認する
ビジネスローンには、一度にまとまった金額を借り入れる「証書貸付」と、限度額の範囲で繰り返し利用できる「カードローン(当座貸越)」があります。
- 設備投資など、一度に大きな支払いが必要な場合は「証書貸付」形式。
- 日々の運転資金や、急な仕入れなど流動的な資金に対応したい場合は「カードローン」形式が便利です。
自社の資金使途を明確にし、それに合った融資形式を提供しているサービスを選ぶことが重要です。
複数の選択肢を比較検討する
どんなに急いでいても、最初に見た一つのサービスに即決するのは避けるべきです。できれば2〜3社に問い合わせて、金利や融資額、手数料を含めた総コストを比較検討しましょう。
その際には、事業計画書や必要書類を事前にしっかりと準備しておくことが、審査通過率を上げ、スムーズな資金調達を実現するための鍵となります。
あなたの事業を次のステージへと進めるために、このリストが最適な金融パートナーを見つける一助となれば幸いです。
